そこにしかない建築をつくる。

住まいや建築は、どこにでも同じように建てるべきではありません。
地形、周囲の建物、樹木、道路、眺め、気候、記憶...建築をつくる場所には様々な特徴が既にあります。
地形に寄り添い、周囲の景観にふさわしい素材を選び
その場所で得られる眺めや光・風を取り入れてつくれば、建築は自ずと場所によって違うものになります。

私たちの仕事は、打合せやスタディを重ね
土地の個性と住まい手や使い手の方々の個性を結び合わせて形にしていく作業です。

こうして生まれる建築は、どこにでもある画一的で平面的な空間から解き放たれて
(もちろん使い勝手や機能性・耐久性は備えながら)
五感と全身で美しさや心地良さを感じとることのできる豊かな居場所になるはずです。

その住まいや建築が建ち、使い手の生活とともに時を経た頃に
周囲にも大切な何かを気づかせるような存在になればと考えています。