君津の家 再訪

, 2016.04.01

君津の家、追加工事も終わり、徐々に家具も増えてきました。

居間には大工さん製作のケヤキのダイニングテーブル、土間には施主お手製の囲炉裏机が置かれ、絵画も飾られています。既存宅の床材は蔵の手摺になり、蒔を保管する棚も大工さんがつくってくれました。

ご主人は薪割りに造園に忙しそうです。

十字形の吹抜けを夏は風が通り抜け、冬は薪ストーブの暖気を天井に付けたサーキュレーターで循環させるので、エアコンに頼らないで生活できます。

のどかな里山に囲まれた本物の自然素材を使った民家の中で、身体を使い、身体で空間を感じながら暮らす。動かなくても何でもできる時代ですが、こんな暮らし方が本当の豊かさを育むのだと思います。

また訪れるときには、庭も完成し、離れには犬や猫も無事に引越しているでしょうか。

楽しみです。

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吉祥寺の長屋 再訪

, 2016.03.13

竣工後、約7年ぶりに吉祥寺の長屋を訪問しました。

建物の外周りに植えた植物は成長し、アプローチにも植物が増えていました。

中に入ると、玄関から3階のリビングまで続く階段室の棚には沢山の本や写真が並び、廊下の照明器具には施主のご長男が流木と貝殻でつくった(小学1年生の作品とは思えない!)飾りつけがなされ、家族のギャラリーのよう。設計時に、階段をただ通るだけの場所にするまいと、検討を重ねて階段と一体化した棚を設けた甲斐がありました。

室内外のあちこちに置かれた植物は青々として、近所で購入されたという家具はセンス良く、子供部屋は楽しげで居心地よさそう。建築は家族の生活によって多彩に彩られることを改めて感じました。

自分たちの設計した建築に、このように惜しみなく愛情が注がれ、思い描いていたよりも生き生きとした様子を見るのは建築家として嬉しいかぎりです。

おいしい食事もいただき、楽しいひと時を過ごさせていだきました。